2012/10/27 福島起業塾

第7回 福島起業塾 実施レポート

 第7回目の講座は、マーケテイング(物を売る仕組み作り)について。
講師は、村山盛史(ボダムジャパン株式会社 代表取締役社長)が努めた。

村山は、牧師の家庭で育ち、幼少期(2歳から6歳)の4年間をエジプトで暮らし、同志社大学卒業後に、カイロ大学に遊学したユニークな経歴の持ち主である。

社会人スタートは、ロジステイックス業界(営業)からで、19年間に同業他社4社に勤める。いずれの転職も、キーパーソンとなる人との出会いによるものであった。
同じレベル・内容の貨物サービスを売る営業で実績を上げていくコツというものは、会社のサービス(物)を売りこむのではなく、自分自身を売るということであった。
EQ(心の知能指数)が高い人を、営業に回すことにより、売上を15%以上伸ばすことが出来たという話しは、興味深かった。

マーケテイングの基本理論は、本を読めば分かることなので、細かい説明は省き、基本理論の中で、ボダムではどのようにマーケテイングを行ったのか体的な説明があった。
一番最初に使った方法は、SWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)であった。 ボダムの強みは、以下の2点であると割り出した。
1)フレンチプレスのパイオニアである。機能性がある。
2)北欧デザインというシンプルで飽きのこないデザインである。 ここに人・物・金を集中させた。 そこから、具体的にボダムでの、4P(Product/Price/Place/Promotion)の展開を説明してくれた。
また、実際に受講者も交えて、福島大学のSWOT分析を行った。その際のSWOTマトリックスの写真を参照して欲しい。 

強みを押し出していく方法、また弱みである部分の解決方法を考えていくと、何をすべきなのか、方向性も分かってくるはずだ。

また、4Pを分かりやすくするために、受講者自身、眼鏡を売る会社を作ったと想定させ、その際、製品(Product)はどんなものを作るのか、素材・色・デザイン等を考えないといけない。価格(Price)は、どの価格帯で勝負するのかを決めないといけない。
販促(Promotion)は、どのような方法があるのか? 場所(ロジステイックス・販売チャネル等)Placeはどうするのか?  と具体的に考えさせた。


最後に、経営者たるもの、自分自身のSWOT分析を行い、己を知るという事も大切だと。