REPORT レポート
第12回 福島起業塾 実施レポート
とにかく広告の仕事がしたかった。
「学生の頃から広告に興味を持ち、就職活動では広告代理店のみを志望したが、全部落ちたので、仕方なく自分で会社を作った。」
広告制作会社を立ち上げた熊本の、起業のきっかけから講義は始まった。
「志」も重要であるが、そればかりを考えても前に進まない。
自分が何をやりたいのか?好きなことがあるのであれば、「まずは気軽に起業すれば良い」という熊本の自らの経験に基づいた話は、若い学生の興味を惹きつけた。
特に、自宅倉庫での開業からスタートした創業時の苦労話を明るく笑い飛ばす語り口は、聴講生に対して起業への精神的ハードルを下げたように思われる。
・エコヒイキ:お客さんで誰か自分をエコヒイキしてくれる人を見つける
・ヨコハイリ:営業はみんながやっていることを同じ方法でやるのではなく、ちょっと目線を変えてヨコハイリする
・ちゃんと理解:相手の言っていることを、ちゃんと聞く、理解する
の3つをキチンとやるだけで創業時のアーリーステージは大丈夫。怖がらずまずはスタートすることが大切と語る。
その後、熊本からは、実際に起業するに当たって、インターネットでの通信販売を例に出し、さらにはそれを、科学的な広告原理に基づき、効率的な販売を行うための「ダイレクトマーケティング」へと話を進め、詳しく掘り下げていった。
広告予算を経費として考えず、投資と回収の関係でとらえるダイレクトマーケティングの基本的な知識から実際のビジネス構築・運用方法までを丁寧に解説し、今後企業を志す人たちにとって、具体的・実践的であり、有意義な講義内容となった。