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「一歩踏み出そう!プロフェッショナルと自分の道を探せ!」協賛
志友会はインクルーシブイベント「一歩踏み出そう!プロフェッショナルと自分の道を探せ!」の活動の想いに共感し、3月4日の車いすバスケットボール、11日の陸上のプログラムを協賛いたしました。志友会からも9名のメンバーが陸上の回にボランティアとして参加しました。
この企画は、障がいなどの理由で、一歩踏み出す勇気が持てない子どもに、当スポーツ教室での挑戦・成功体験を通して、いろんなことに挑戦できる勇気を育成する。社会に出る勇気を持つこと、またイベント当日互いを比較せず応援し合うことなどで、人との繋がりを生むことを目的としたインクルーシブスポーツ教室です。
その道の超一流のコーチからの挑戦にまつわるレクチャータイム、参加者が自分で決めた挑戦にトライするチャレンジタイム、みんなの前で自分の挑戦の成果を発表し合うチャレンジリレーで構成されています。
3月4日:車いすバスケットボール編
パラリンピックに5大会連続出場し、シドニーオリンピックでは銅メダル(得点王・リバウンド王)に輝いた上村知佳さんをコーチに招きし開催。
チャレンジリレーにおいて、立位不可で普段も車いすを使う参加者が、これまで一度も成功したことのない、通常の高さのゴールにシュートするという挑戦にトライ。
3度失敗するもみんなの前で初めてゴールを決めた瞬間は、会場全体が歓喜に包まれました。コーチの上村さんもスタッフも、保護者も目には涙が浮かんでいました。
3月11日:陸上編
女子マラソンの谷川真理さん、パラリンピックに水泳とトライアスロンで5大会連続出場中の木村潤平さん、パラリンピックに車いすマラソンで2回出場した花岡伸和さんをコーチに招きし開催。
チャレンジタイムでは、下肢麻痺で普段は短距離の歩行しかできないため、車いすレーサーで挑戦をしていた参加者が、みんなの挑戦を目の当たりにし、「私も自分の足で走ってみたい!」と健常者のグループに混じり一生懸命走る姿、そして、チャレンジリレーでは、車いすレーサーでトラックを1周する挑戦をした肢体不自由と知的障害を持つ参加者のゴール直線、すでに発表を終えた参加者の多くが自然と挑戦中の参加者のもとへ駆け寄り、一緒に笑顔でゴールへと走った光景が印象的でした。
車いすバスケットボールでの成功や、陸上での下肢麻痺の参加者の挑戦する姿を目の当たりにした時、私たち大人は「障がいがあるからきっとできないだろう」と勝手に決めつけてしまっているのがインクルーシブ社会の実現を阻む大きな壁なのだと気づかされました。
また、陸上の回で子どもたちが自然と、みんなで挑戦者の挑戦を応援し、一緒にゴールする姿を見た時、真のインクルーシブ社会とは、このように誰もが全ての垣根を越え、普通に接せられる世の中のことなのだと確信を持ちました。
こういった活動を続けて行くことで、参加者はもちろん、彼らを支えるスタッフ・ボランティアもインクルーシブ社会実現に向けた学びや、気づきを得ていくのかもしれません。
志友会は今後もインクルーシブ社会の実現に向けて活動を続けていきます。