2013/04/03 福島起業塾

第15回 福島起業塾 実施レポート


2012年6月から始まった福島起業塾も今回でいよいよ最終回。
最後の授業は、1年間の総括として「受講者自身が起業したい事業計画を発表する」という内容。志友会のメンバーは鈴見、白浜、金子、佐藤、熊本、木村と総勢6名が出席して、受講者の事業計画を起業家の視点で厳しく審査した。全体のファシリテーターは佐藤が担当した。

 

 


まずは1分間スピーチで予選をスタート。その後、予選をクリアした4名が、本選へと進み、事業計画について5分間プレゼンテーションを行なえるという段取りで実施した。本選では志友会メンバーだけではなく、受講者全員が投資家という立場になって、その事業にいくらだったら出資しても良いかという視点でプレゼンテーションの内容を聞いた。予選の参加者と事業計画は以下の通り。

【予選参加者と事業計画】
①横山さん:学生の海外インターンシップや海外留学の相談に乗る会社を起業したい。
②及川さん:かっこいい大人をデータベース化して、学生に夢や希望を持たせるようなコーチング、メンターが行なえる会社を起業したい。
③斉藤さん:原発で、地域の人たちが元気をなくしている。現地の人たちが交流し、つながることで元気を取り戻せるプロジェクトを実施したい。
④加藤さん:全国の商店街を支援して、つなげる事業を行ないたい。具体的にはフリーペーパーを配布して、商店街ごとのイベントや商店街のコンクールなどを行なう。イメージはるるぶの商店街版。
⑤二瓶さん:福島に新しい研究開発の拠点を作りたい。福島発のオリジナルブランドを作る仕事を行ないたい。
⑥高橋さん:福島の農産物が風評被害を受けている。アジアの農産物のOEMを実施したい。福島ブランドだけど、実際に作るのは海外。ライセンスでお金をもらう仕組み。
⑦梁取さん:お年寄り同士が交流する場がない。福祉のスタッフは業務に追われ、疲弊している。福祉の業務改革を行ないたい。
⑧吉田さん:ゆるキャラ弁当を500円で作る。キャラ弁をネット販売。キャラ弁を軸とした、ビジネスを行ないたい。観光資源としても活用できる。

たった1分間という時間だったが、どの人も熱い思いが伝わるプレゼンテーションだった。志友会メンバーで議論して、最終的に以下4名が本選に進み、再度5分間のプレゼンテーションを行なった。

【本選参加者】
①横山さん:学生の海外インターンシップや海外留学の相談に乗るビジネス
②及川さん:かっこいい大人をデータベース化したコーチングビジネス
③加藤さん:全国の商店街を支援して、つなげるビジネス
④吉田さん:ゆるキャラ弁当を500円で作るビジネス

本選では、パワーポイントを使ったプレゼンテーションもあり、受講者の本気度が伝わる素晴らしい内容であった。最終的には、吉田さんが200万円近くの出資を集めるなど聴き手のココロだけではなく、お金をも動かすほど魅力的な事業計画であった。本選には進めなかった受講者の内容も素晴らしいものが多かったので、ぜひ実際に起業する際は志友会メンバーにも気軽に相談をしていただきたい。

奥本教授をはじめ、受講者のみなさん、1年間本当にお疲れさまでした!